「ちんあげ」しました。

RELI.STYLE代表の船津です。

昨日は忙しい土曜日ですが、現場を社員たちに任せ、少し遠出をして、友人に会いに行き、そのついでに雲仙の山奥にある温泉に浸かってきました。

ワークライフバランスと言いますか、「時代」は仕事とプライベートの充実が大切な時代!実際、当社でも、働きたい人と働きたい時間帯を、店舗営業時間よりも優先しており、極端に言えば『スタッフが休み希望なら、仕方ない店舗は閉めよう!』と言う考えで、実際店舗を閉めることもよくあります。

店舗営業の都合より、従業員満足度ってことっすね。

もちろん、お客様に迷惑をかけないように、と言う配慮は必要だし、経営しているので売上をはじめとした「採算」は大事なので、どうにか帳尻を合わせるような「動き」はとりますよ。

そこは当然として、そこは前提として、

「店舗都合(会社都合)より、従業員満足度を優先する」この考え方は、ここ5年くらいで私の中でも新しく成就されてきた経営感覚かと思っています。そして、それが時代なのだとも。

仕事とプライベートの両立の時代。

さて、そんな中で、私のような経営者(自営業者)は、有給もないし、さまざまな社会的な福利厚生のような制度もほぼ対象外でなかなか酷いやーんって思うことしばしばですがw・・・自助努力するしかない。そうです、自分の会社ですから、自分でライフワークバランスを取れるような会社体制にして、しっかり取らせていただきます!

従業員あってこそできる、ありがたいこと。
お客様あってこそできる、ありがたいこと。

たった一人でスタートさせた会社であり、事業なので、繁忙時の週末に、友人とお茶し、ドライブして温泉に浸かってても現場では売り上げが立ち、社員たちがイキイキと頑張ってくれている事実は、本当にありがたいことで、経営者として「達成」や「感謝」を感じないわけにはいかない、ある種「最高のひととき」でもあります。

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さて、本題です。

当社は今年2023年に入ってから3月までに、全社員の給与をベースアップしました。

勘違いしないでくださいね。

巷で騒がれてる「値上げ」ではありません。
「賃上げ」です。給与アップです!

アルバイトさん、パートさん、正社員など、当社で働く全員の給与です。平均で5〜10%の給与改善です。(あ、全員と言っても、代表である私の給与はアップしてません・・・泣き笑い)

ここ数年で最低賃金が急上昇していることにより、アルバイトさんやパートさんの給与はどんどん上がっています。

今回、全従業員たちの給与ベースアップの背景に、それはもちろん作用していますが、決してそれだけではありません。

給与アップの理由は、まさに「賃上げを実施しないと経営できなくなってきているから」です。

逆にいうと、「賃上げをすれば経営が安定する」と考えています。


賃上げの原資(財源)は?

賃上げの原資(財源)はどこ?と思われるでしょう。

もちろん、その原資は基本的には「利益」です。つまり、賃上げによって利益率は圧迫され、経営は厳しくなるのも事実。

そうならないように、その他諸々のことを調整し、うまくバランスを取って経営していくわけですが、その「その他諸々の調整」については後述しますね。


賃上げは優先課題。

利益を圧迫してまで、今賃上げを優先する理由は幾つかありませす。それを以下に列挙します。

  • 1. 最低賃金の上昇
  • 2. 人手不足
  • 3. DX化による省人化の実現

1番の最低賃金の上昇は、先に述べたとおりここ5年で20%以上上昇中です。700円くらいだったのが今や853円ですからね。853円は全国でも最低レベルなので、今後は(きっと今年か来年には)佐賀でも900円を超えるのは近い将来実現することだろうと思います。その背景には、開きすぎた諸外国との賃金格差があるでしょう。それを埋めたい、埋めることで優秀な人材の海外への流出を防ぐことは国策として重要でしょうから、納得です。しかし、それを言うなら、そもそも30年もデフレを脱却できなかったことを政府は責任とってほしい・・んですけど、このブログは政治批判をするために書いていませんし、政治家を選出したのは私たち国民ですからね。

過去30年の政治のツケ、デフレの「ツケ」を、今を生きる若い経営者である私のような人たちは払わされてる面はあると考えますが、現状に愚痴を言っても仕方なく、そンな中でも明るい未来を目指して工夫と努力あるのみですよね。

と言うことで、最低賃金の上昇をしっかり受け止めているわけです。



2番の人手不足はかなり深刻です。ここ1年くらいでこの佐賀の地にもその波はやってきた感じです。その背景には、人口減少はもとより、コロナ鬱があるとか、色々なことが叫ばれていますが、理由はなんであれ、とにかく人が来ない。何と比べてかと言いますと、5年くらい前までと比べて、です。私はこの地で10年くらい商売をやっていますから、完全に潮目が変わったなーと感じております。特に感じるのはここ1年くらいです。数年前までは、人手不足はニュースを見れば都会で起きてること、という認識でしたから、波が地方に来た、ってことでしょうね。



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↑雲仙にある温泉。気持ちよかった〜!



DX化の波も都会発で地方にドバッと押し寄せましたね!5年くらい前まではニュースで聞くだけの話、それがコロナ禍でオンラインを中心としたテクノロジーの活用は地方でも加速し、リテラシーの低い層にも随分と認知されたおかげで、私の店舗でもかなり取り入れやすくなりました。

それによって、人手を必要としない店舗運営が実現しやすくなったわけですね。人手不足の波に、助け船とも言える状況です。

ではなぜ、DX化が賃上げにつながるのかと言いますと、DX化によって人手が少なくても済む⇨「一人当たり生産性が向上する」と言うことです。

したがって、一人当たりの賃金は上げてあげて然るべき、と私は考えるわけです。

以上のことから、

  • 人手不足⇨優秀な人材を確保するため「賃上げ」
  • DX化の実現⇨一人当たり生産性の向上による「賃上げ」

そして、

賃上げを同地域の同業他社よりも先んじて実施したことで、当社の競争力は向上する。

これが、私が賃上げを早々と実施した理由です。


賃上げを優先し、経営のバランスを取るためのその他諸々の調整とは?

長くなってきたので、これはまた別の機会に!笑



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↑会いに行った友人。建築家で大活躍の佐々木氏。島原の街づくりにも参入!身銭を切って投資してまちづくり、すごいよね!大変だよね!すごく応援してます(共感)