「街の日常の賑わいづくり」企業のロールモデルになる
こんにちは。代表取締役の船津脩平です。
今回のブログのタイトルに書いた『「街の日常の賑わいづくり」企業のロールモデルになる』というのは、弊社の創業以来の目的であり、会社の存在意義です。
現在、日本全国の地方都市の多くで、いわゆる「中心市街地のシャッター街化」が問題となっていますよね。この社会問題に対して、私たち株式会社RELI.STYLE(リリスタイル)として一つの解決方法を示すために活動しています。
簡単に噛み砕いていうと、
「街の日常の賑わいづくり」とは
お祭りやイベントなどの時だけではなく、年間を通して普段の街なかの日常に、人が行き交い、賑わいがある状態を作りだすことで
「ロールモデルになる」とは
一つの成功事例、模範的存在となることを指しています。
起業×社会問題の解決
少し話は私の昔話になるのですが、私は現在39歳ですが、10代の頃から、漠然と社会問題の解決の役に立つ仕事がしたいと考えていました。地球温暖化問題、クリーンエネルギー問題に特に興味を持っていた時期もあります。こう見えて物理学がとても好きで得意ということもあり、工学系の技術者としてそういう問題に向き合う仕事をしようかと思っていた頃もあります。
「社会問題の解決」にテクノロジーは不可欠なのだと思います。しかし、それ以前に、またはそれと同等なレベルで、もっと大きな影響力を世界に及ぼしているものがあると考えるようになりました。それが、政治や経済です。
全てとは言いませんが、政治的事情や経済的事情(経営的事情)の前に、テクノロジーは無力なることもあります。数で言えば、そういうケースは大なり小なり世界中、歴史上、溢れていると思います。
その考えを証明する逆説的な事例として、例えばですが、十分な経済力(資本力)があれば、誰も研究していないテクノロジーの開発も実施できるわけです。
10代の私は、そんなことを考えるようになっていました。悶々とし、将来をどう生きていくか悩みました。悩む中で、若くて元気なエネルギーに溢れてた時期ですし、学業そっちのけで空手道やさまざまなアルバイト、旅、大人たちとの付き合い、社会経験の中で、いつしか起業に興味を持つようになりました。21歳の頃だったかと思います。ただ、どんな分野で何をして起業しようかは、何も見えていませんでした。
ただ、自分自身のこれからの生き方として、
「起業しよう」
「社会問題の解決になる事業をしよう」
その想いだけは、自分の中心にいつもあったように思います。
沿革と方法論
さて、話を元に戻しますが、紆余曲折を経て、私は28歳で佐賀市の中心市街地である唐人町を最初の拠点に、まちづくりのための事業をスタートさせました。1号店となる「RELI.STYLEフィットネス(https://reli-style.com/ )」の開業です。
その後、30歳で「CAFE木と本 (https://kitohon.com )」と「ヘッドスパ木と本 (https://headspa-kitohon.com )」を、
35歳で、「ROUTii BASEフィットネス (https://routii-base.com )」と「TSUITACHI COFFEE & TEA (https://tsuitachi-coffee-and-tea.com )」、「LIGHTHOUSEレンタルスペース (https://me-lighthouse.com )」を出店し、今に至ります。
これまで、コロナをはじめとした、経営者ならどなたも抱えるさまざまな苦難困難を乗り越えながら、着々と成長をしてこれたのは、絶対にやってやるという空手で培ったど根性だけでなく、私の健康をサポートしてくれた家族やお店を支えてくれた社員たち、お店のファンの皆様のおかげだと感謝しています。
このように、私たち株式会社RELI.STYLEがやっていることは、一見、街づくり企業には見えません。表面的には、店舗プロデュース企業、店舗運営企業です。場合によっては、フィットネスクラブ企業、カフェ飲食店企業と思われていることでしょう。弊社のビジョンを含めた全貌は、今の所知る人ぞ知る、という形になっているかと思います。
当社がまちづくり企業であると知られているかどうか、それを認知させることはそこまで重要ではありません。私たちの本業(企業活動の目的)は、街の賑わいを生み出すことにありますので、賑わいを生み出せるお店をたくさん作る(=来店者数が多いお店をたくさん作る)ことが最も重要で、それに集中することこそ、大事な仕事であり、経営だと考えています。したがって、我々の日常の業務は、「お客様に愛される良いお店を作ること」それに尽きます。
10億円企業へ。その理由。
人が通う、たくさん来店する店舗の企画、出店、運営。それを一都市あたり6〜10店舗つくる。まずは佐賀でそれをやり、県外へと広げていく。これを繰り返していくことを方法論としています。とてもシンプルでしょ?
まずは、売上高10億円企業を作るのが当社の当面の目標です。勘違いされたくないのは、目的のための「手段」として、10億円企業になることが必要だと考えているのであって、富や名声が欲しいわけではない。
いやそもそも売上高10億円企業規模って、一般的に全国的に捉えても、そこまですごいことではないわけで、もっと大きな企業なんていくらでもいるじゃないですか。10億企業くらいにならないと、私がしたいことはできないな、ってことです。「まずは、できるだけ早くそこまでは行こう、行きたい。街の活性化を促進する実行力を手にするために」ってことです。
夢を語るなら、力をつけなきゃ。
やりたいことをやるには、力を持たなくちゃ。
弱いままでは何もできはしない。
繰り返しますが、当社の目的は、社会問題(中心市街地のシャッター問題)の解決であり、手段は店舗展開。では、なぜ10億円かと言いますと、第1に、地方都市の中心市街地にゴリッとインパクトのある店舗を作るには、ざっくり5,000万円があれば1つのスポットを創出できると考えているからです(土地の購入費用2500万円+建設費用2500万円)。
したがって、10億円企業を作り、営業利益20%で運営す流ことができれば、単純計算ですが、年間で約2億円が利益として上がり、それは会社が自由に動かせる資金、つまり、目的のために使える「予算」となります。
年間2億円があれば、地方都市に年間で4つの新規店舗(新スポット)を創出でき、2年かけて8店舗、3年掛で12店舗が作りだせます。
という具合に、会社の目的(街の賑わい創出)のために、
手段として10億円企業を作る必要があると考えているのです。
そのためには、私自身がもっともっと経営の手腕を磨き、良い会社を作っていかねばなりませんし、それしか道はありません。
できるかできないかは、私の経営手腕にかかっている。
そう考え、勉強することは山積み、
焦りや不安の中で、「自分ならできる」と自分を信じて日々の時間を有意義に使うことを大事にしています。
長期的視野に立ち、経営する
最後になりますが、まちづくりは、先の例に挙げたような資金(例えば年間2億円の予算)さえあれば、どんどん展開できるかというと、そう単純なものでもありません。その最大の理由は、遊休資産問題。つまり、そもそも土地や建物が、シャッターは閉まってて使われていないにも関わらず、売るでもない、貸すでもない、最悪の場合、連絡先もわからない、といったケースが少なくないからです。
これは、裏側に、日本の社会構造の変化と世代交代があるように思います。例えば、年老いたおじいちゃん(90代以上)だけが地元に残っていて、あまり話もできない状態(心身の状態から)、かつ、その家族は都会に住んでおり、地元の土地に関してはその状況をよく理解していないし、おじいさんが名義だから動かすこともできない、少なくともすぐにはどうもできない、といった具合に。
悪気があるわけではないんですよね。これも時代の変化の中で、仕方なく起きていること。土地が欲しいなら、はっきりいって待つしかない。
そういう意味でも、長期的視点に立って、本事業は進めていくべきだと考えています。
また、尊敬する投資の神様ウォーレンバフェットもいうように、ゆっくり成功を目指せば、シンプルな方法論で確実に成功できると、私も信じています。
ゆっくりですが、その裏側で、日々目まぐるしく人の3倍は働き、ただし8時間の睡眠はしっかりとってこれからも頑張っていきたいと思います。
常に心には、
「成せばなる」の精神をもって。