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RELI.STYLE FITNESS|佐賀・唐人町の最初の一店を、なぜ女性専用の少人数ジムにしたのか

RELI.STYLE FITNESSの店内。ガラス張りの明るいスタジオに、キネシスなどのトレーニングマシン、バランスボール、マットが並ぶ

株式会社RELI.STYLEが佐賀市唐人エリアで営む9つの店のうち、最初にできたのがRELI.STYLE FITNESS(通称「リリ」)です。2013年、唐人2-2-14の3階に開業した女性専用のフィットネススタジオで、いまは年中無休、早朝4時から深夜2時まで施設を使えます。

この記事では店の宣伝ではなく、経営の目線から「なぜ最初の一店を女性専用・少人数制のジムにしたのか」「その一店が会社と街にとって何だったのか」をたどります。

佐賀の女性専用ジム「RELI.STYLE FITNESS」とは

公式サイトによると、予約制で、グループレッスンは同時に最大6名、セルフトレーニングは同時に最大4名まで。パーソナルレッスン、少人数のグループレッスン、セルフ利用の環境がそろい、ピラティス、BFR(血流制限トレーニング)、キネシスを使った筋力トレーニングなど8つの運動プログラムがあります。会員だけがチェックインできる仕組みで、女性が安心して通える環境をつくっています。

代表の船津脩平は2019年のブログ「7つ目の起業 / LIGHTHOUSE」で、この店のコンセプトを「短時間で効率よく!女性のためのフィットネスジム」と書き、独自性として、女性専用であること、少人数制でしっかり効くトレーニングができること、ウェブ予約制で忙しい人でも予定を立てやすいことなどを挙げています。

出張トレーナーから「店を持つ経営」へ

前身は、2009年に船津が25歳で始めた出張パーソナルトレーニング「body-mind LOOP」です。当時の商品はパーソナル指導だけでした。2013年、28歳で唐人町に1号店を開くと、商品は「パーソナル指導」「グループ指導」「セルフ利用環境」「物品販売」の4本柱に広がったと、船津は同じ記事に書いています。

一人のトレーナーが自分の時間を売る仕事から、場所と仕組みで価値を届ける仕事へ。1号店は売上の柱を増やしただけでなく、事業の形そのものを変えた一店でした。

なぜ「少人数制」だったのか

会社の沿革では、少人数制を選んだ背景を、当時主流だった大型フィットネスクラブへの不満——混雑する、周りに気を使う——を解消するためだったと整理しています。少人数制という当時としては新しい形をつくり、その後、少人数制・小規模型のジムは世の中で一般化していきました。

大きなジムと同じ土俵で、広さやマシンの台数を競うのではない。人数を絞ることで、トレーナーが一人ひとりをしっかり見られる、落ち着いて使える、という別の価値をつくる。小さな会社が最初の一店で選んだのは、そういう戦い方でした。いまもGoogleのクチコミでいちばん多く挙がるのは「少人数で、しっかり見てもらえる」という点だと、店の公式サイトはまとめています。

なぜ唐人町だったのか

場所について、船津は2021年のブログ「一点集中」で理由をはっきり書いています。地元が佐賀であり、佐賀市が県都であること。そして事業を始めた2013年ごろの唐人町は「THE寂れた街」で、佐賀の顔であるメイン通りがさびれているのは寂しい。だからここを選んだ、と。

2024年のブログ「「街の日常の賑わいづくり」企業のロールモデルになる」でも、28歳で唐人町を最初の拠点に「まちづくりのための事業」を始め、その1号店がRELI.STYLE FITNESSだったと振り返っています。この店はジムであると同時に、のちに「エリアリノベーション」と呼ぶ活動の最初の一手でもありました。

開業当初のRELI.STYLE FITNESS。白い床のスタジオで、代表の船津がマットの上の受講者に少人数のグループレッスンを指導している

会社の中での役割——最初の一店が、次の店を支える

2020年のブログ「お店をつくる」で、船津は店の成長を「プロデュース期」から「マネジメント第1期〜第3期」へ進む流れで説明しています。その時点でRELI.STYLE FITNESSはすでに第3期にあり、木と本とあわせて「社長の私がほとんど手をかけなくても成り立って、発展し続けている」と書いています。

1号店が代表の手を離れて回るようになったからこそ、次の店づくりに時間を使える。2015年のCAFE木と本・ヘッドスパ木と本、2019年のROUTii BASE・TSUITACHI COFFEE & TEA、2020年に正式オープンしたLIGHTHOUSEと、唐人町の店は徒歩圏内に少しずつ増えていきました。

フィットネスの系譜もこの店から続いています。2019年に開いたROUTii BASEは、トレーニング施設としてRELI.STYLE FITNESSに続く2店舗目で、男性専用のグループレッスンを持つ少人数制のジム。2026年に開いたOUTLAWER STRENGTHは、完全個室・予約制の高重量トレーニングジムです。会社の沿革は、OUTLAWER STRENGTHを、2013年に少人数制で始めたときと同じ系譜にある「顧客満足を突き詰めた次の一手」と位置づけています。

街(唐人町)にとっての意味

船津は2025年のブログ「新店舗物件取得・前夜」で、10個のシャッターは誰も街に呼ばないが、10個の人気店は1か月に1万人から数万人を街に呼ぶことができる、と書いています。ジムは、会員が同じ場所に繰り返し通ってくる業態です。公式サイトのクチコミのまとめにも、2年、10年と続けている方の投稿が目立つとあります。

寂れていたメイン通りに、人が日常的に通ってくる理由を一つつくる。編集部は、それが唐人町にとっての1号店の意味だったと考えています。

これから店を出す人へ——1号店から学べる3つのこと

  1. 大手と同じ土俵で戦わない。RELI.STYLE FITNESSは、大型クラブの「混む・気を使う」という不満を裏返して、少人数制という別の価値をつくりました。自分の店が、誰のどんな不満を解消するのか。それを一文で言えるかどうかが出発点になります。
  2. 自分が現場を離れても回る形を目指す。1号店が自走するようになったことで、次の店をつくる余力が生まれました。最初の店ほど、仕組みと人づくりに時間をかける価値があります。
  3. 場所は「意味」でも選ぶ。家賃や人通りだけでなく、「この街をどうしたいか」で場所を選んだことが、その後の出店をすべて同じ方向に向かわせました。一店目の場所は、会社の物語の始まりになります。

店舗情報

株式会社RELI.STYLE 代表取締役 船津脩平の似顔絵

船津 脩平代表取締役

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