人材育成について
「リリスタイルさんのお店のスタッフさんの対応は、いつ行っても、どの方でも、すごくいい!」
「リリスタイルで数年働くと、スタッフさんがとても成長する!見違える!」
なんてお言葉を、本当によくいただきます。めちゃくちゃありがたいことです。
同時に、「どんな人材教育(スタッフ教育)をしているんですか?」とも聞かれます。
特に、ご自身が経営をされてる方や、社内で上司として部下をたくさん見る(育てる)立場にある方などから、そう言っていただけることは少なくありません。
今回はそういった面、当社の「人材育成」について書いてみようと思っています。
今年で経営12年、色々ありました。
まず最初に言っておくと、本当はあまり人材育成について語りたくない(苦笑)人材育成を語れるような経歴でもなければ、自慢できるようなリーダーシップも持ち合わせていない自信がある(笑)スタッフを初めて雇用したのは28歳の頃ですが、現在41歳で経営13年の中で、私のことが嫌で辞めていったスタッフだってたくさんいます。今でも、10人くらい雇ったら、うち1〜2名は私とそりが合わず1年以内にやめることでしょう!そんな自信があります(笑)
だから、決して、人材育成を偉そうに語るつもりは一切ありませんので、その点はしっかりご理解ください。
じゃあ何を話すのかというと、そんな私が代表を務める会社が、現に多くの方から「スタッフが素晴らしい」「スタッフがよく育ってる」というお声をいただくのも事実であり、その秘密はどこにあるのかを、私なりに分析考察し、ここに公開したいという話です。そして、読者の皆さんと一緒に経営におけるリーダーシップとは何か、人材育成とは何かについて考えていけたらと思うのであります。
高校生ビジネススクールの講師として登壇
少し余談ですが、つい先日、県内高校生向けの「ビジネススクール」の講師として登壇する機会をいただきました。そのテーマは事前に事務局から与えられており、
「起業家に学ぶ・人材育成とリーダーシップ」
ドーン!!
だから、俺はそれを語れるような人ではないって〜!苦笑
って個人的には思うんですが
このテーマで講和のお仕事を振ってくださるくらいだから、周囲から見たら私ってそれなりにそう見えてるのかもね(困ったな〜)
もちろん、このテーマで話してほしいと言われた時、「え〜!ちょっと無理です〜」って言いましたよ(笑)でも、やってくれと言ってくださるから、引き受けました。事務局が俺に振るんだからきっと俺でいいんだ、って開き直って笑(私そういう妙にポジティブなところあります)
さて、高校生向けのこの講和でも、上記に書いた通り、「私は人材育成を語れるようなスンバラしいリーダーではない」ことを最初に自白した上で、それを目指して日々実践を行う者という立場で、自分がやってきたこと、考えていることについて、あれこれ話をさせていただきました。
全員ではないかもしれませんが、それなりに学生の皆さんには心に響くものがあったようで、よかったなあと安心するばかりです。
で、「人材育成」実際どうしてる?
はい、で、ですね。人材育成について当社では何をどうしてるのかといいますと、この質問もらうといつも非常に困るのですが、
特に「何!」ってしてないんですよね・・・マジで笑
本当に、本当に、特に人が育つような教育的なことはほぼゼロと言っていいくらい、していない!!自信満々に、人材教育していない!!(どんなところに自信持ってんだい、笑)
嘘でしょ?って言われます。
本当です。
「でも、社長が熱い話とかをよくしてるんでしょ?」って聞かれたりします。
でも答えは、「いいえ、私もスタッフとたまにしか話さないし、ほぼ何の会話もしないで1日が終わることもよくある」
こんな調子です。
ね、こんなんで当社のスタッフは、日々の接客対応や仕事ぶりもなかなか評判良くて、数年もすれば顔つきも違うって言われるほど勝手に育ってるっぽいんだから、
・・・人材育成の授業的には困ったでしょ?笑!
でもねでもね、
私、わかってるんです。
何で、うちで、人が育つのか。
もったいぶってますが、その答えを次章でお話ししましょう。
育てようとしないこと
まず、人材育成の世の中に一般的に浸透している概念がちょっと違うな〜って思うんですよね、私は。
どういうことかっていうと、一般的に育成といえば何かと「教える」でしょう。こうだ、ああだ、と。
私は、そこが違うと思う。私はあまり教えない。
「育てようとしない」と言った方が適切かもしれません。
もちろん「育てよう」という気持ちはあるんですよ。スタッフには育ってもらわないと困りますもの!スタッフの成長は、お店の成長、売り上げの成長でもありますので、めっちゃ大事な部分。
その認識は、リスクを背負って経営している私が一番わかっている。人材の育成は、経営の最大のテーマであると言っても過言ではないと思っています。
だからこそ、私は私なりの人材育成にたどり着いた(まだ途上ではありますが)ということです。
育てようとしないで、
育つやつは育つ環境を作る、そんな感じです。
「環境」づくり、ただそれだけ。
育てようとしないで、
育つやつは育つ環境を作る、そんな感じと書きました。
いわゆる教育者という方々から見れば、この表現には違和感を覚えられるかもしれませんねえ。
だって、逆にいえば、「育たないやつは見捨てる」みたいなことを意味してるかもしれないでしょう?
「育たないやつは見捨てる」のですか?
批判を覚悟で言えば、はいそうです。
私は、経営者です。自分で作った会社のオーナー経営者です。教育論とは違います、よその誰かに文句言われる筋合いはありません。
全ての人を、平等に成長させようとしていません。
成長のチャンスを平等に与えようとしています。
その中で、伸びるやつは伸びるし、
伸びないやつは伸びない。
いわば、ただ、それだけです。
厳しいですか?笑
厳しい人だと良く言われます。
甘いマスクしてるのに中身は鬼ね、と笑
甘ったれたこと言っちゃあいけないですよね。
大人なんだから、実力をつけなきゃいけないんですよ。
運動会はみんなで手を繋いで同時にゴール?
はあ!!??
・・・笑。
ま、このくらいにして。
では、人が育つ環境をどう作っているのか?
それは、こんな感じです。
①これだけは徹底的に大事にせえよ!ってことを3つに絞って入社の際に教え、その後も日々それだけは教え、それ以外のことはほぼ教えない。
②日々スタッフは何をすればいいのかは分かり易い仕事環境を作る
③本人がある程度何をすればいいかわかってきたらどんどん任せる
④レベルアップしてきた社員には、ワンランク上の「経典」を開いて一緒に仕事の価値観について話し合う、考えさせる。
ざっとこんな感じです。
上記①〜④について、さまざまな工夫で会社の日々の仕組みに落とし込んでいます。
人ってどんな時に成長する?
1+1は2よって教わった時ですか?
それとも、1+1は2だと自分で気づいた時ですか?
私は考えます。そもそも、人ってどうやって育つんでしょう?どんな人が会社で評価されるのでしょう?どんな人がお客様から評価されるのでしょう?
世の中の人材育成関連の本は、ひらけば確かにヒントが多いです。私も経営13年の中で色々と悩んでその類の本を読み漁った時期もあったように思います。
しかし、ほとんどそれらの本は役に立っていない。
それよりも、自分の経験則から、上に書いたような根本的な「問い」を立てて、どうしようか考えて、仕組みに落とし込むことを繰り返し今があると思います。
先程、10人入社したら1〜2名は私が嫌で辞めると書きましたが、この環境が合わないから辞めるんだと思っています。逆に、ついて来れる人は続く、そうそれば自然と成長する。なぜなら、任せられてるから。
キャプテンはかなり丸くなったらしい?笑
ちなみに、私は、スタッフを怒鳴ったり怒ったりすることは、ほぼありません。言いたくなることもあるけど、あまり言わないようにしています。
だから、現場にいると「あそこが出来てないなあ」とイライラしたりすることもあるので、あまり現場にいないようにしたり(笑)
ある程度のことは許容範囲と思って、任せておく姿勢へと年々変化してきたのは事実です。そのせいか、昔の私を知る社員からは、めちゃくちゃ優しくなった、丸くなったと陰で言われてるそう(笑)ま、確かにね。でも人間そう簡単に変わるものじゃないからね、中身は変わってないけど、行動が少し変わっただけですね。
その裏側には・・・
言っても無駄やから言わんとこw
圧倒的に、昔に比べ、現場でスタッフに「いちいちあれこれ」言わなくなりました。朝の挨拶とふざけた話をちょこっと交わすくらいです。出来てないな〜と思っても、言わずに私自信が動いてそれを改善したり、優しく「ここはこのくらいがいいよ」と言ったりするくらい。
いやー、結構言っても無駄なんですよね(笑)
わかってるやつはわかってるし、
わからんやつは何回言ってもわからんじゃないですか笑
言っても無駄だから、最小限しか言わん、もしくは言わん。
そうなってきたんですね。
ダーウィンの進化論的に、私も進化したんですね。
でも、人材が育たないと困るので、
勝手に育つ、
育つやつだけが残るような環境を
社内で構築してきたんでしょうね。
そんなところでしょう。
プレッシャーは適度にかける
1回や2回は丁寧に伝えます。
それでも、3回も4回も同じことを言わないといけないようなスタッフがいたら、「同じことを何度も言われるようじゃ、知らないよ」って言います。
知らないよ、って怖いですよねw
シフトに入れなくなるかもしれないし、
担当から外されるかもしれないし、
役職がダウンするかもしれないし、
周囲のスタッフからダメじゃんって思われるかもしれないし(信頼のダウン)・・・
これって酷い仕打ちですか?
私はそうは思いません、
ここは社会ですから。
良くも悪くも、自業自得。
ちゃんとやる人は評価され、ちゃんと出来なければ居場所がなくなる。
結局は本人のためと私は思います。
誕生日のこと
先日9/5は私の誕生日だったのですが、社員たちがサプライズでケーキをくれました!これは本当に嬉しかった。こうして、自分たちで考え、工夫し、誰かを喜ばそうと動いてくれる社員に育ってくれてることが、本当に嬉しく思うのであります。
仕事を通して、人として魅力ある人に成長してほしい、それが私の根っこにある人材育成の考えというか、願いであることは間違いありませんので。
文責:船津脩平