カネがなくても「水」になれれば。

読者の皆さんこんにちは。船津脩平です。

今7月下旬。新店舗の物件を取得して半年が過ぎました。私のことを応援し、私が今しようとしていることを楽しみにしていくださってる方にとっては、船津は今一体何をしているんだろう?新店舗はどんな状況なのだろう?と思われてることと思います。

見ていてくださっている方、楽しみにしてくださっている方が1人でもいてくださることは本当にありがたいことです。私のSNSだけを見てると、子供と遊んでばっかでちゃんと仕事してんの?みたいに見えちゃいますからね(笑)SNSは「切り取り」ですから、それが全てと思っちゃあいけない(笑)

画像の説明

カブトムシのかーくんを連れて息子とおでかけ(ケートラで)

さて、お店が現在どんな状況なのかお伝えする前に、私なりのお店の生み出し方を紹介して、その中で私が今どこにいるのかについて書きたいと思います。


末長く続くお店の作り方

(step1) ビジネスモデル原案をつくる
何を売る?誰に売る?何の店なのか?その原型となるアイデアを生む段階。とにかく夢を描く、ラフ画を描く。自分が楽しめること起点にすることと、社会問題や社会課題を起点にすることなど、起点はいくつかある。

(step2) ビジネスモデルの強みをつくる
特徴は?強みは?を考える。オンリーワン・独自性を高める「発想」を考え抜く。日本で唯一!くらいを目指して。それが無理でも、せめて同地域の他店からの単純な顧客の奪い合い(真似事ビジネス)にだけはならないようにんビジネスモデルを磨く。

(step3) 「場」を考える。決める。
物件の入手など。どこでどう売るのか?「場」が決まらないと、具体的な話には入れないと考えます。ビジネスは、その「場」に適合するかどうか考えなければならないと思います。それは地域性・立地というマクロな視点と、物件の広さや目の前の通りの人通りなどミクロな視点の両方から、その場を意識して、(step1,2) で考えたビジネスモデルをブラッシュアップしていきます。ただ、この段階もまだまだただの夢物語に近いです。どれだけ「新しい発想」ができるかが大事かと。

(step4) 収支の見込み試算①
最初の3年通算で採算取れそう?を計算します。step1〜3で、「何を売る?誰に売る?何の店?強みや特徴は?どこで売る?そこに適してる?」というところまで詰めれたので、次は数字面を整理していきます。売上の見込みと経費の見込みを、出来るだけリアルに(自分のために)整理します。

(step5) 収支の見込み試算②
4年目以降、通常営業で毎月の採算取れそう?を計算する。

(step6) 収支の見込み試算③
最初にお店を作る時のコスト(イニシャルコスト)を整理する(見積もりを取りまくったり)

(step7) 夢と現実の擦り合わせと資金調達
上記4,5,6の数字調整に入ります。これまで6店舗作ってきて、往々にしてこの段階で、カネが足りない!となります(笑)しかも、全然足りない。先立つものはカネなのですよ、でも挫けません。やりたいことと現実の落とし所を探る作業がここで向き合っていくわけです。ここ、今いることころなので、後ほど詳しく書きますね!

(step8) いざハード面の発注!及びソフト面の構築!
買うものバンバン買って、工事も発注!そして、工事がスタートし、備品を設置!この間、お店がスタートしたら使うオンラインシステムやホームページ、SNSアカウント、店舗オペレーションで必要になるであろう内部資料(草案)等々の作成や整理などをジャンジャン進めます。

(step9) やっとプレオープン!
実際にある程度出来上がったお店にて、スタッフと共に身内のお客様を対象に店舗をかる〜くやってみて、改善点を拾い上げて・・・ひたすらそれを繰り返し、よし9割OKやぞ!って思えたらこのステージ、完了。足りなかったモノやコトが山ほど出てきて、再調整をすることになる。

(step10) グランドオープン!
晴れてオープンです!いや〜、ゴールは新たなスタート!またここから様々な問題(課題)が見えてきて、本当の意味でお店が「よし納得!ほぼ完成!採算も含めて完璧!!」と言えるのは、これまでの経験上、だいたい3〜4年後なのです。いや完璧なんてない、終わりなき旅です。だから面白いんですが(笑)

以上、ざっくり10段階に分けてみました(思いつき)この10段階で言えば、私は今、step7におります。


右の頭と左の頭

Step1〜3は右脳的(クリエイティブな)仕事と思っていて、想像力や感性、情熱とかが大事な領域かと考えます。

Step4〜6は左脳的な仕事だと思っていて、計算、計画、経営的な分野かと。

そして、今いるStep7。

ここは、やりたいことをするには、資金が足りない!という現実に直面するステージ。

カネさえ潤沢にあれば、悩まずすんなり進めることもできるでしょう。しかし、現実はそう甘くない。これまで何度もお店作ってきたけど、毎度毎度、予算の数倍(笑)の見積もり額になる・・・!!

これには、かなりショックです。

が、もうなんだか慣れました。ここからが本番だもんね!くらいの気持ちで、どうこの難問を乗り越えようか、あれこれ考えます。

やりたいことを最重視すれば、資金をどこから調達することも選択肢の一つです。ただ、Step4~6がベースにあるので、予算を変えることは、私の中では原則ありえません。


カネがないなら知恵を出せ

であれば、どうするか?

カネをかけずに、作るのみです!だってそれしかないじゃん(笑)

でも、カネがないとできないものはできないのが現実。

だから、どうするのよ!?!?

どうにかするんです。

どうにかするしかないんです。

これ以上、言えることはありません(笑)

そして、毎度、どうにかしてきて、今に至ります。


水のように

タイトルに、「水のように」と書いたのは、どうにかするには水のように在る(考える)しかない、と思っているからです。

水は、器の形に合わせて自由自在の形ですよね。また、固体・液体・気体と姿も自由に変えられる。また「水」は年月をかけ石に穴を開けることもできる強さも持つ。

そのくらい、環境に合わせて自分のあたまの中を柔軟に変えていくこと、愚直に続ける強さを持つこと。それができれば、きっと答えは見つかり、道は拓ける。そう信じています。

これから、新店舗のグランドオープンに向けて、いかに私自身が「水」になれるのか、そこが要。既存店をしっかり支えてくれている従業員と、私生活を支えてくれる家族への感謝の心を忘れず、今一度「水」のようにあらねば。そう思います。